ふくしまSHOWで伝えられなかったベコイザーRの想い
3/29放送のふくしまSHOWを観てただいた方、また観ていなくてもいつも応援して頂いている皆様、大変感謝しております。
本当は放送で伝えたかったのですが、伝えられなかった事をここに記そうと思います。
私、ベコイザーR、並びにプロデューサー『羊毛屋ぜろ』がヒーロー活動を始めた経緯と、そこに込める想いです。
元々は『会津の民芸品である赤べこをモチーフにヒーローを描けば面白いだろうな』と言う羊毛屋ぜろの思い付きでした。その一枚のイラストから羊毛フェルトのフィギュア制作に発展したのがヒーロー活動の始まりです。
まさに『ヒーローを作ったら出来てしまったので、どうやって活かそうか?』と言う想いでした。幸か不幸か、会津若松市にはご当地ヒーローが存在していなかったのです。なので会津若松初のご当地ヒーローを名乗ることにしました。
完成したのは2020年の7月中旬であり当時はコロナ禍で、自由に旅行にも行けない世相であり、観光都市である会津若松も観光客が途絶え、苦境にあえいでいました。
そんな中、一体の羊毛フェルト人形である『ベコイザーR』が出来る事を考えた結論が、『会津若松の風景をバックに撮影した写真をTwitterに掲載し、会津に行きたくても行けない人たちに会津若松の風景を伝える』事です。
とは言え、当時の『羊毛屋ぜろ』のTwitterアカウントのフォロワー数は約300人強、波及力はとても弱いものでしたが、それでもひたすら毎日伝え続けました。
年は明けて2021年5月に『ベコイザーR』のTwitterアカウントを開設し、姿は羊毛なれどもひたすら会津の風景を届ける活動を続けてきました。
しかし、羊毛フェルトの姿で活動するのに限度を感じてきたのもこの頃です。
羊毛屋ぜろが作品を出品している会津よろずや様では、『おたねくん』や『カッパぐりーん』さんのような所謂ご当地キャラが出店しており、そこから着ぐるみのキャラクターが七日町を散歩するという光景が時折見られます。そのような活動に憧れる一方で、自分には無理だという思いがありました。
フォロワーさんの何人かから『ヒーロースーツを作ってみたら?』と言う声もありましたが、実際に業者に見積もりを取ったところ、とても払えない金額が提示されたので諦めざるを得ませんでした。
クラウドファンディングを行おうとも考えましたが、当時の知名度では成功する見込みもなく、スーツの作成はほぼ諦めていたのです。
しかし、実際に等身大のヒーローとしての活動をしてみたい、と言う羊毛屋ぜろの想いは日に日に増していきました。
2021年8月、失敗して元々、と言う考えでヒーローのヘルメット作成から始めました。その結果、仕上がりはかなり雑でしたが、2021年10月末に『ベコイザーR』の等身大スーツが完成したのです。
同年11月の東京ビックサイトで行われたデザインフェスタで試験公開を行い、翌週に会津若松市七日町で正式なお披露目を行いました。
これが、今のベコイザーRが誕生するまでの経緯です。
ヒーローとしての活動を続けて思った事。それは…
『ヒーロースーツを着れば誰でもヒーローを名乗れる。問題は、ヒーローとして何をするか?』
一般的にヒーローと言えばヴィラン(悪役)が存在し、それと戦う、と言うのが定番です。実際に羊毛屋ぜろは悪役まで考えていましたが、そこまで等身大化する為の資金も仲間もなかったと言うのが事実です。(余談ですが、羊毛屋ぜろはヴィランを演じたかったと言ってます)
だけど、ベコイザーRが戦うべきは悪役なのか?
答えは、否です。
会津若松市には鶴ヶ城や飯盛山など、歴史的観光資産が豊富です。市としても、また様々な企業や団体が会津若松を活性化しようと頑張っています。ですが、まだまだ諦めムードが払拭されていないと思います。
会津若松には新たな魅力が必要ですし、なにより、会津若松は元気だと言う事を全国にアピールしたい。
私の想いは『会津若松から元気を全国に発信したい!』事ですし、私が戦う相手は『会津若松に漂う諦めムード』であります。
東日本大震災に伴う風評被害、コロナ禍に伴う観光客激減、会津に様々な試練が襲いかかりましたが、だからこそ私は『会津は負けない』と言う言葉を掲げ、会津から元気を全国に発信し続けたいと思います。
今は手作りで格好悪くても構わない。でも誰かが『ベコイザーRに会うために』会津若松に足を運んで頂けたらこれ以上の幸せはないと思います。
いずれは七日町中央広場で月一回のヒーローショーが開催できるヒーローになりたい。
これが私、ベコイザーRの想いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。まだまだ未熟なヒーローでありますが、皆様の応援を背に受け、これからも頑張ります!
2023/03/29 会津若松市ご当地ヒーロー ベコイザーR(レッド)
プロデューサー 羊毛屋ぜろ