【羊毛フェルトのコツ 入門編⑤】羊毛の種類を知ろう(入門編)

2020年9月3日

さて、今回は材料となる羊毛について簡単に説明したいと思います。

実際はもっと細かい分類があるのですが、そこは入門編ってことで……。

羊毛

言わずと知れた羊の毛です。

……もう、そのまんまですね、ハイ(汗)

主に手芸店で売っている羊毛は、メリノウールと呼ばれている羊毛の種類で、ふんわりとした触感が心地いい素材です。

ただ、まとまりにくいのが難点です。実際にメリノウールだけでフェルトボールを針だけで作成しようとすると案外時間がかかってしまいました。

他にはロムニーコリデールなどがありますが、取り扱っているお店があまりないので今回は割愛させていただきます。(少なくとも地元には取り扱っている手芸店がなかった)

尚、手芸店などに売っているハマナカ製の『ウールキャンディ』も羊毛です。

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ニードルわたわた

ニードルフェルトで立体を作るとき、欠かせない素材です。

ニードルわたわた』とは、ハマナカ株式会社が販売している商品名で、羊毛をふっくらとした綿状に仕上げた製品です。

この製品の最大の特徴は、ニードルでのフェルト化が早く、成型が容易な点です。

手触りはごわごわとしていますが、メリノウールとは比べ物にならないほどしっかりと固まるため、作品の芯材に非常に向いています。

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大体の形作りをニードルわたわたで成型し、他の素材をコーティングさせると言う使い方が一般的でしょう。


羊毛とニードルわたわたがあればほぼ全ての作品は作れますが、以下の材料を知っていればより楽な作品作りが出来ると思いますので、続けて紹介していきます。

アクレーヌ

ニードルフェルトの新素材として注目されているアクレーヌは、アクリル繊維で出来ている言わば人工羊毛です。まぁアクリルと言う時点で羊毛と呼ぶのはどうかと思うのですが……。

羊毛と比べフェルト化がしやすいのが最大の特徴で、少し弾力のある仕上がりになります。

ニードルフェルト入門に最も適した素材と言えます。

ただし、肌触りは羊毛の方が柔らかいのであとは好みで羊毛かアクレーヌかを選ぶと良いでしょう。

手触りまとまりやすさ色数
羊毛(メリノ羊毛)柔らかいまとまりにくい多い
アクレーヌ弾力があるまとまりやすい少ない
羊毛とアクレーヌの違い

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フェルケット

最後に紹介するのは、ハマナカ株式会社のシート状羊毛『フェルケット』です。

元々ニードルフェルトは水フェルトに比べてシート状に成型するのが難しいのですが、フェルケットがあれば平面の成型が楽に出来ます。

また、ニードルわたわたなどの芯材を包んでニードルで仕上げれば、少ない毛羽立ちでふんわりと仕上げることが出来ます。

尚、シート状のフェルトとは根本的に違いますので、ご購入の際にはご注意ください。

現在(2020/09/01)ハマナカ株式会社ではフェルケットは生産を中止している模様です(カタログには載っていませんでした)

入手手段としてはメルカリなどのフリマサイトで探した方がいいと思います


簡単に紹介しましたが、基本はニードルわたわたと羊毛の組み合わせか、フェルケットのどちらかでいいと思います。

ちなみに市販のキットには、フェルケットも同梱されているのもあるので、かなり仕上げやすくなっています。

さて次回から、ひよこさんの作成に入っていきたいと思います! 実践だ実践!

今回のまとめ

・材料は羊毛とニードルわたわた。他にアクレーヌとフェルケットがある。

・羊毛は仕上がりが柔らかく、アクレーヌはまとまりやすい。ニードルわたわたは芯材に向いている。

・まとまりやすい方か柔らかさか、どちらを取るかで材料の選定が決まる。

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