【羊毛フェルトのコツ 入門編②】そもそも”羊毛フェルト”って、何?

2020年9月3日

このブログを読まれた方に取っては、恐らく『羊毛が何か』『フェルトが何か』と言う漠然としたイメージは出来ていると思いますが、『羊毛がどういう仕組みでフェルト化するのか?』と言う事を詳しく知っている人はいないと思います。

ハイ、私も、針で刺し固めればとりあえず固まるモンだろ、と思っていました。

確かにその通りなんですが、フェルト化の仕組みを知っているのと知らないのとでは制作に大きな違いが出ると思います。

それを説明するには、”キューティクル”と言う、どこかで聞いたような言葉が出てきます。

手描きです(汗)

これは羊毛に限らず、動物の毛全般的にこのような構造をしているのです。

つまり、キューティクルが閉じていれば毛は絡まりにくくなり、キューティクルが開いていれば毛は絡まりやすくなります。

そう、”フェルト化”とは、

羊毛のキューティクルを開き、圧力をかけて毛と毛を絡ませる

事なんです。

では、どうすればキューティクルを開くことが出来るのか?

一般的に言われているのが、水に濡らして擦る手法です。理屈としては、ウールのセーターを洗濯機で洗ったら縮んでしまった現象ですね。

それは水に濡らしたことで羊毛のキューティクルが開き、洗濯機で揉まれているうちに毛同士が絡まってしまって縮んでしまうのです。つまり、それを逆に利用したのが、水フェルトです。

そしてもう一つ、ニードルフェルトと言う手法で、このブログでは主にこちらを扱いますが、ニードルでどうやってキューティクルを開くのか?

その秘密が、ニードルにあります!

フェルティングニードルの先端拡大写真

そう、この凹凸で羊毛のキューティクルを引っかけて物理的に開き、同時に圧力をかけて毛同士を絡ませてフェルト化させるのです。

ニードルフェルトも水フェルトもどちらも一長一短がありますが、それぞれの良さがあります。

そしてこのサイトでは、ニードルフェルトについて解説していこうと思います。

出来る限り楽しく書いていこうと思いますが、時々調子に乗ってスベッてしまうかもしれませんので、その時はどうかご容赦を・・・(^^;

今回のまとめ

※羊毛はキューティクルと呼ばれるうろこ状のスケールで構成されている

※キューティクルを開き、羊毛同士を絡ませることでフェルト化させ、固めることが出来る。

※ニードルフェルトはニードルの凸凹でキューティクルを引っかけて開き、針で刺す圧力で刺し固める事で羊毛をフェルト化させる手法である。

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