【羊毛フェルトのコツ 初級編②】ニードルの選び方

さて、入門編では必要最低限の道具だけ紹介しましたが、本格的に始めるとなると色々と揃えておきたい道具が増えていきます。

でも、実際にやみくもに揃えようとしても無駄にお金がかかったり、そして買っても使わなかったりする事もあるかも……?

そこで、今回はニードルについてもう少し具体的に書いていきたいと思います。

ニードルについて

前回は入門編につき、標準的なレギュラー針しか紹介しませんでした。確かにレギュラー針で大体事足りるんですが、実際にニードルの使い分けが出来ると作業スピードや仕上がりが違ってきます。

ニードルにはレギュラーの他に、太針と細針があります。具体的には、

  • 太針:主に成型や広い面のフェルト化に使用
  • 細針:細かい部分のフェルト化や表面仕上げに使用

と言った使い分けが出来ます。

また、同じ太さでも、キューティクルを引っかけるための凹凸の位置や数が違ってきます。

この凹凸はバーブと呼ばれ、メーカーや種類によってこのバーブの位置や数が違ってきます。例えば、クローバー社のレギュラー針とスピード針ですが……

上:レギュラー針 下:スピード針

少し深さや配置が違うのが分かりましたでしょうか?(写真見えにくくてすみません)

このバーブの数や深さ、配置で仕上がりや効率に影響してきます。

とは言え、バーブの配置などについてはそんなに細かく明記されているものが少ない(と、言うか私が見た事がない)ので、普通に羊毛フェルトを作るのであれば、そんなに拘ることはないと思います。

クローバー社のニードルはレギュラー、レギュラー太針、スピード、仕上げと分かりやすく明記されているので、レギュラー針と仕上げ針を揃えておけば良いでしょう。

上:ハマナカレギュラー針 中:クローバーレギュラー針 下:ハマナカ極細針

本音を言うと、「自分が使って刺しやすい針を選ぶべき」と言いたいところですが、それを最初から探していたたのではニードルが何種類あっても足りないので、まずはレギュラー針と極細針を揃えた方がいいと思います。

ニードルホルダーとフェルトパンチャー

もし入門編を読んで実際に羊毛フェルトを作成してみて、ニードルを持つのが疲れてきた方いませんか?

また、羊毛を固めるor仕上げる作業で、もっと早く針を刺すことが出来たらいいなと思われた方もいるかと思います。

そんなあなたの為にうってつけのアイテムがあります!

ニードルホルダー(上)とフェルトパンチャー(中、下)

利点としては、

  • 持ちやすい。
  • 仕上がりが早くなる。

などなど、羊毛フェルト作成がぐっと楽になります! 入門編でこの存在教えろよ

見ての通りしっかりとしたグリップが付いており、持っていて手が疲れにくいです。そして何と言っても、同時に5〜2本の針を取り付けられるのがポイントです。

ハマナカ製の柄付きのフェルティングニードルもあるのですが、針の交換できないそれとは違い、針が折れても交換できますのでお得です!

特にクローバーのニードルホルダーは最大5本ニードルを装着できるタイプがあります、

但し、もし作りたいものが球状のものであれば、ハマナカの2本針か、クローバーの3本針がいいでしょう。平面を作りたい場合は5本針がお勧めです。

さて、次回はニードル以外にあった方がいいアイテム、便利アイテムなどを紹介していきます!

今回のまとめ

・ニードルは太さやバーブ(突起)で用途が違う。

・ニードルホルダー(フェルトパンチャー)は複数の針を装着できるので、作業効率を高めることが出来る。

・もし慣れていなければ、レギュラー針と極細(仕上げ)針を揃えた方が良い。勿論ニードルホルダー(フェルトパンチャー)も入手すれば申し分なし!

あ、そうそう書き忘れていた。

折れたり曲がったりしたニードルは、危険だから新しいのと交換して下さいね。

あと、爪楊枝はフェルティングニードルの代用にならないからね! 実際に試したから!!

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