ニードル以外で羊毛フェルトは作れるか?

2020年9月12日

どうも! 羊毛のおにいさん(48歳)ぜろです!

以前、入門編② で解説した、ニードルによるフェルト化についていろいろと思う事がありまして……。

それは、フェルティングニードルの凹凸です。

これ、良く見るとニードルの先端に凹凸が付いていて、それでキューティクルを開いて絡ませてフェルト化させる、と羊毛フェルトのコツで解説しました。

ですが、その凹凸、かなり小さい。

つまり、このような仮定が出たのです。

針に凹凸ついていれば、フェルティングニードル使わなくて良くね?

と、言う事で最近新たに購入したニードルの試験も含め、ある実験をしてみました!

全選手入場ッッ

とは言え3種類しかいないのはご愛敬です

まず最初の選手は、羊毛屋ぜろがいつも使っているハマナカ株式会社のレギュラー針!

約5年間使い続けた手になじんだニードルだ! もう何代目かは数えてないぞ!

続いては、クローバー製ニードルパンチャー+スピード針!

握りやすさは最高だ! 刺さる深さはそんなに深くないが、凹凸の大きさでカバー出来るのか!?

そしてニードルに挑戦状を叩きつけたのは、こいつだ!

説明不要! 爪楊枝だ!

塗装も研磨もされていない木材なので、キューティクルを絡めとる凹凸は充分の筈だ!(たぶん)

以上三選手が出揃いました!

これでそれぞれ、ニードルわたわたで実際にフェルトボールを作り、結果を見ていきましょう!

ルール

・ニードルわたわたでフェルトボールを作り、そのタイムや出来を比べる。

・羊毛屋ぜろが納得できるフェルトボールが出来るまでのタイムとする。何というアバウトな。

・尚、一切の贔屓なく判定する。ハマナカ派だが、むしろクローバーに頑張ってほしい。

ハマナカ レギュラー針

まずは使い慣れた針でフェルトボールを作っていきます!

まぁ、それなりに慣れた針なので、特に苦も無く、そして特に変わらずに作業できますね、うん。

ハイ完成♪

時間は狙ったわけではないのですが、3分1秒。カップラーメンを待つ間にフェルトボールが完成しました。

まぁ、早ければいいってもんでもないですが、ねw

クローバー スピード針

名前がいいねー。きっと早く作業が出来そうだ!

って、案外そうでもなかった!

実を言うと、針がフェルトボールを完全に貫通しないので、表面と裏面を同時に固めることが出来なかったようです。

実際にかかった時間は5分11秒でした。

ですが、流石にスピード針。フェルト化能力はかなり良好で、表面はあまり毛羽も立たず仕上がりました。

まだ慣れてないという点もありますが、使い方次第では新たな戦力になりそうです!

爪楊枝

今日のメインはこれ! こいつが使えれば高いニードルを買わずに羊毛フェルトが出来るぞ!

ダメだこれ!!

最初に巻いていく段階では刺さったけど、更に巻こうとしたらニードル楊枝が刺さらねぇ!

無理して刺したら楊枝が折れる折れる!

3分35秒、爪楊枝4本折ったところでギブアップ!

理論は合ってても、そもそも太い爪楊枝がフェルトボールを貫通できるわけがなかった!!

もう解散ッッ!!

結論

かなり不毛な挑戦だったような気がしますが、やはりフェルティングニードルは羊毛フェルトを作るにはとても重要なのだなぁと実感した実験でした。

この後執筆予定の羊毛フェルトのコツ・初級編でニードルの種類について詳しく解説していこうとは思いますが、やはり自分に合ったニードルを使うのが一番いいと思います。

あと、爪楊枝を使ってニードルフェルトを一から作ろうと言うのは、絶対にやめた方がいいと思います。刺さらないから、マジで←最初に気付けよ

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